【事件を読む】 悪質取り立て中学校脅迫「子ども殺す」2容疑者逮捕
闇金業者の恐るべき取立行為について逮捕記事が出ました。以前から小学校や幼稚園といった学校に電話をかけてくる闇金グループの存在は被害報告で把握しておりました。被害者さんからの報告でも一番深刻な部類に入る学校関係への取り立て電話に対してついに逮捕者が出ました。
今回の事件を読むは闇金の取り立て行為について掘り下げたいと思います。
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闇金は取立ての為なら学校でも平気で電話してくる
今回の記事では山梨県の中学校と東京都目黒の小学校に闇金業者が電話をかけて追い込み行為を行っていることが書かれております。このような行為は、債務者を名指して貶めるような発言をするのですが、今回の記事でも闇金側が被害者さんの名前を挙げ当事者を貶めるような発言をしていることがわかります
「こいつの子供が通っているだろう。連絡するように言わなければ生徒をさらって殺す」
「学校を爆発させる」
このような脅迫行為を繰り返ししていたため威力業務妨害で逮捕になっております。通常闇金業者は出資法違反や詐欺罪で逮捕されたりしますので今回の罪状をみると、あとから闇金行為自体についても罪に問われると解釈できます。
さらに記事を読み解いていくと全体で6人もの人物が逮捕されていることが分かります。これは出し子などと呼ばれる口座からお金を引き出す人物も含まれているようです。
闇金業者の何でもアリというやり方は社会では決して受け入れられることはありません。そして何も知らない子供をターゲットにするやり方は市民からすれば大きな反発を招きます。こうした行為は決して許されるべきではなくこれからも摘発されることを望みます。
さてここからはニュース記事では書かれていない裏側を読んでみたいと思います。
闇金はどうやって学校を見つけ出したのか?
キャッシング会社が家族構成を聞くことはあります。しかし、それぞれの勤務先や連絡先、子供の学校名を聞くことはありません。
さらに闇金がそのような質問をしても大抵の被害者さんは違和感や不信感を感じるため警察などへ相談されてしまい闇金側にとっても得策ではありません。
この事は闇金業者も知っているので、子供の学校名などを素直に聞き出すようなことはしません。
では、業者はなぜ子供の学校を見つけることが出来たのでしょうか?
被害者さんの相談内容からその手口が明らかになってきたので詳しく説明をしていきます。
闇金業者はまず、家族構成を聞き出してきます。その際、既婚であれば相手の勤務先を聞き出します。専業主婦の場合は最初にご主人の勤務先を聞き出してきます。専業主婦は無職扱いですから旦那さんの勤務先情報を問われれば大抵の方は違和感なく答えてしまいます。
そして、次の質問に移ります。
闇金業者は既婚者、特に専業主婦からの申込については子供がいるかを確認してきます。その際、子供の名前などは聞き出しません。年齢など個人情報としてあまり緊張しなくても回答できるような質問をします。
「お子さんは小学生ですか?」
「保育園ですか?幼稚園ですか?」
といった具合です。これだけ聞き出せば8割以上の確率で子供の学校や幼稚園を洗い出すことが出来てしまうのです。
まず闇金業者は被害者さんの
「住所+中学校、幼稚園」
を検索エンジンに入力します。すると、周辺の学校情報が出てきます。
あとは、出てきた検索結果の学校へ親戚を装って電話をかけるだけなのです。
「●●の親族なのですが、昨日祖母が倒れたのでその旨連絡をしたいのですが本人とつながらず気になりまして連絡先として知らされていた息子さんが通ってる学校にお電話させていただきました。今日は●●の息子さんは登校されてますか?」
普段から疑いの目を向けていればこうした質問についても対応はできますが、免疫が無ければなかなか難しいと言うのが実情です。ましてや闇金業者は名前をフルネームで確認しており、子供に電話を代わってほしいなどと一言も言っておらず、ただ登校しているかだけを確認してきているわけです。
闇金業者が子供の学校を知り得たのはこうした闇金業者の狡猾な動きがあったと言えるのです。
そして、子供の学校に嫌がらせの電話がかかる取立行為が最も多いのが、専業主婦の被害者さんであることも特徴的だと言えます。
ご主人に言うこともできずお金も用意出来ないとなると、子供の学校へ電話することで学校からクレームが入るように仕向けてくるのです。今回のケースに限らずこうした卑劣な行為は全国で毎日のように行われているのです。
今回の事件を読むは、子供の学校へ脅迫電話をかけている闇金がどうして、被害者の子供が通う学校を見つけ出したのか?という現実について目を向けました。
ニュースソース
※2017/3/2ソース元の記事が削除されておりましたのでリンクを廃止しました
闇金は学校だけでなく会社や実家にも取立電話をかけてくる
今回の記事は2年以上前に書かれているものですから現在の情報をこの場で追記してまいります。現在の闇金はほとんどが「貸します詐欺」に該当する商品のだまし取りです。こうした業者は基本的に勤務先の電話番号を聞き出してきます。
実際に会社まで電話をしてくる業者の数はそれほど多くはありませんが電話を無視したり相手を挑発するような発言をすると感情的に電話をしてくる場合があります。また自分たちで詐欺を生み出した被害者のデータをまとめて他の犯罪グループに転売することも日常茶飯事になっております。申込をしてしまった時点でかなりマイナスになってしまいます。
知らずに申込をしてしまったというのは言い訳にすぎません。今の闇金は申込の前に犯罪サイトかまともなサイトかを見分けること出来ます。申込前に闇金を見分けることが出来る知識(すぐわかる闇金の見分け方)を書いた記事がありますのでこちらを確認してください。
知識を蓄えたら類似サイト等を見つけたら注意するようにしましょう。どんなに良いことばかりが書かれていたとしても絶対に申込などしないこと。
ソフト闇金は実家、会社、妻などどこまでも追い込み電話をかけてくる
注意しなければならないのはソフト闇金です。名前だけはソフトですが実態はかなり厳しく追い込みをかけてきます。借りる時に勤務先を聞き出しさらには緊急連絡先などと言っては家族の連絡先や家族の勤め先まで聞き出す場合もあります。
このソフト闇金は子供がいれば子供の年齢を聞き出し上記したように住所から近くの公立学校を割り出して手当たり次第に連絡をしてきます。学校がダメだとなると会社に電話をかけてきます。
それ以外にも結婚している場合は伴侶の連絡先や伴侶の勤め先までも電話してきます。ここまでされると無害というわけにはまいりません。かなりの被害が発生してしまいます。事実、会社をクビになってしまったケースが多発しているのです。
ソフト闇金は最近、復活傾向にあるため相談件数もうなぎ上りに増えていると言われます。申込をしてしまったりお金を借りてしまった場合はすぐに対策を取らなければ闇金被害以上の被害が発生する可能性が高まります。
闇金からお金を借りると借りた人(債務者)の銀行口座が警察により凍結されてしまうのです。これは大げさでは無く近年、さらに顕著化しており止められた口座だけではなくその名義人の全ての銀行口座が凍結されるまで連鎖凍結してしまいます。
また警察が口座凍結した場合は凍結解除はほぼ出来ません。借りる以上に厄介な問題が発生しますのでソフト闇金などからは絶対に借り入れ等しないこと。
もしすでに付き合いが発生してしまっているのであれば無料相談などダイヤルして速やかに対策を相談すること。
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