【事件を読む】レンタル携帯会社代表を逮捕

新年になっても特殊詐欺グループに対する警察の捜査は一糸も緩んでいないことを象徴するニュースが紙面をにぎわせました。今回の事件を読むはレンタル携帯会社運営者の前職にスポットをあてて特殊詐欺、闇金の背景を探ってみたいと思います。

レンタル携帯会社代表を逮捕
レンタル携帯会社を運営していた代表が逮捕され、別の無職男性が再逮捕された記事が入ってきました。再逮捕された人物がいることから別件ですでに逮捕され余罪を調べていたところレンタル携帯電話会社の代表取締役なる人物の過去が問題になり容疑が固まったため逮捕になったと思われます。

逮捕されたのは森下勝利なる人物で詐欺グループに犯罪用の携帯電話を貸し出していた模様です。警察から、詐欺に使われている事を指摘されサービスの改善要求が出ていたにもかかわらずレンタル携帯を提供し続けた事が指摘されておりますが逮捕容疑は全くの別事件でした。このことが今の特殊詐欺の背景を象徴すると言えます。

逮捕の容疑は未公開株詐欺被害者への救済詐欺

逮捕容疑は未公開株詐欺に遭った被害者に対して返金救済ができると持ちかけた被害者詐欺です。被害者詐欺や二次被害詐欺などと呼ばれる特殊詐欺で5年前あたりからその名が取りざたされるようになっておりました。
ネットを媒介とした競馬予想詐欺やロト6詐欺、出会い系詐欺そして闇金が社会問題化すると、その情報を裏で購入し「被害金が返金される」などと持ちかけて手数料や手付金などの名目でお金を要求するのが救済詐欺のカラクリです。

一時は探偵社の名前でこうした詐欺行為が繰り返されておりましたが、昨今では弁護士や司法書士、ボランティア団体を名乗って連絡をすることが多いようです。いずれにしても理由を付けて金銭を要求する悪質詐欺行為にかわりありません。このような悪質行為により本当に親身になっているボランティア団体や弁護士事務所が疑惑の目を向けられ理由なく虐げられるのは本当に頭にくるというのが私たちの素直な感想です。

救済詐欺を見極める方法

救済詐欺を行っている業者は元闇金業者だったり競馬詐欺のクドキと呼ばれる電話営業だったりすることが多いことも分かってきており個人情報を購入してローラー電話のようにひたすらに電話をしてきます。
悪質な救済業者は自分たちで不法に個人情報を入手して電話をかけてきます。見極めるのはとても簡単なので下記します。

自分で相談依頼を出していないのにあちらから電話がかかってきたら詐欺!

これだけです。とても簡単なことなのです。

被害者の被害状況をなぜ業者が知っているのか?

と言うことなのです。これは悪質業者間で情報が勝手に回っているという証拠なのです。業者は嘘吹きます、

「貴方の情報が裏社会で出回っていて運よくうちのほうでそれを見ることができた。」
「特殊なネットワークで被害者情報がまわってきた。返金交渉ができたのはほんとに運がよかっただけ」
「こちらで用意した弁護士から業者のリストを取り寄せたらあなたの名前があった」

全てはデタラメで違法業者間で個人情報、カモリストを共有しているにすぎないのです。だから被害金や被害者の個人情報を詳しく知っているのです。繰り返します、

自分で相談依頼を出していないのにあちらから電話がかかってきたら詐欺!

レンタル会社経営者はヤミ金ともつながっている

今回の件などから考察すると、レンタル携帯会社を経営する人物は元違法行為をおこなっていた人物だということです。
広告代理店の社長が実は闇金グループの元店長で、リスクを考えて一般業種に転身するといった事例がありましたが同様の流れがレンタル携帯会社にも起きているということを象徴している事件と言えそうです。

警察は特殊詐欺、闇金の撲滅に対して違法組織が3種の神器と呼ぶ、銀行通帳、携帯電話、事務所のうち銀行通帳と携帯電話について特に厳しく取り締まりを開始したと言えます。

今後もこうした元違法業者、現グレーな商売という人物が逮捕されていく事が多くなると予想されます。
そのためには少しでも情報を集めて告知していく事が大切だと考えます。

闇金業者の手口を教えてください。常に進化する業者の詐欺行為、電話番号、担当者名などを教えていただくことで被害を未然に防げる可能性が上がります。


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