金融ブラックです?闇金融が使う専門用語に騙されない

追記:これについてはすこし言い方が変わってきたので更新しておく必要がある。昨今(2017年秋)では業者がブラックという言葉を使うだけではなく、金融庁の指示だとか信用情報会社から融資をするなと言われているなど言い方が変化してきている。しかし発言のほぼ全てがウソであり引っかからないようにしてもらいたい。

省庁が直接、一民間企業のサービス行為に対して目を光らせることは無い。不祥事等が起これば別だが民間で処理できる融資審査といった行為に対して公務員が関与することなど無いのである。さらに言えば信用情報会社はデータを保存し適切な時に適切な情報を開示するだけが目的の会社である。従って与信に触れるような発言をすることは無い。

闇金だけでなくインターネットで金融関係のブログやサイトをみるだけでもこの言葉が乱雑に使われていることが分かる。本質を解釈して使っているのかについてはいささか疑問があるサイトも複数みうけられる。これはキャッシング会社の広告宣伝のためで不安感をあおり自分のページから申し込みをさせることを意図しているのだと思われる。

金融ブラックって何?

一般的にはキャッシング会社で借入が出来ない状態をこう呼ぶ事が多いが言葉が独り歩きしている感は否めない。
例えばこの言葉は「人」を指すのか、「状態」を意味するのか、はたまた「リスト」というデータなのかすらも使い手によってまちまちである。
そこで、当サイトでは下記の解釈で以後の話をすすめていく。

・ブラックとは過去に債務整理や事故歴(遅延や延滞、未払い)をおこし、信用情報機関にその情報が記載されており与信が通りずらい状態

つまり人物自体を指しているのではなく、その人物の金融過去履歴状態をブラックと定義している。

ブラックリストは存在するのか?

当サイトでは金融業界全体で共有するブラックリストが存在しているとは考えていない。そのようなリストがあるとするならば金融業界自体に競争原理が働かないばかりか、差別行為とも言われかねないからである。
加えて、誰がどのような権利をもってそのリストを構築するのか?など不明な点があり、世論がそのようなシステムを許すとは思えないからである。

しかし現実問題としてこの言葉は日々、ネットを中心に飛び交っていることも事実である。一体、ブラックリストとかなんなのか?
当サイトでの見解はこうである。

・ブラックリストとは信用情報各社が保有している金融データの俗称である

金融データとは該当人物の過去履歴を意味し未払いや延滞をした場合、その年月に記録が残されるものである。これは、金融会社に申し込みをした履歴や債務整理、自己破産なども含まれてくる。
決して、以下のような審査結果とも言えるようなものではない。

×「●●には貸付をしないものとする。これは20**年**月まで有効」
×「●●の金融点数は158点である。50万円の融資をするには210点以上必要である」

自分はブラックだと思いこまない

これが一番大切なことですが、ご自身で勝手にブラックだと思いこまないようにすることが大事である。ブラックリストなるリストは存在しないし、金融各社はリストに基づいて審査をしているわけでも無いのである。
もしかしたら?という心理が闇金業者を招き入れてしまうことになると理解するべきである。自分の信用情報を取得することはそんなに難しくないので気になるようであれば、自身の履歴を取り寄せてみてもよいかもしれない。
とにかく自分の可能性を自分で否定するべきではない。

 

さて、ここまではブラックという言葉についての説明でした。これからは闇金業者が使っている言葉まわしの矛盾点などを解説していこうと思う。

 

申し込みブラックだから?

・申込ブラックとは、同日にたくさんの消費者金融に申込をすることで信用情報機関に複数のキャッシング会社へ与信依頼した履歴が刻まれることにより、キャッシング会社が融資について躊躇することである
時を同じくして複数の金融会社に審査依頼をする行為はキャッシング会社側からみれば、相当にお金に困っている人という解釈になるである。これは未回収リスクが高まると言うことに直結する問題になるのである。
従って、与信段階で貸せないという判断になるのが真相である。
こうした事は過去にあったようである。しかし現在は一括申込サイトなどが一般化してきているため、以前ほど与信に影響を持ってはいないと思われる。

闇金業者がこの申込ブラックの意味を知っているのか定かではないが、言葉を自分たちにとって都合の良い解釈に変えて営業トークに盛り込んでいるのは確かである。しかしながら、知識武装している人物が聞けば話に矛盾が生じていると感じる事ができるレベルなので知識を蓄えてほしい。
できるだけ詳しく書くので騙されないようにしっかりと知識武装してもらいたい。

闇金業者から自分のところ以外と連絡を取るなと言われる場合がある。
「社内で審査通すまで少し時間がかかるのでその間、他社と連絡を取らないでください」
これは次に仕掛ける悪質トークの布石なのである。
闇金被害に遭っていると思ってもいない被害者は言われたとおりに何もせずに業者からの電話を待っていると、業者から驚くべきことを告げられる。
いわく、
「私があれほど他社に申込をするなと言ったのに、あなた他の会社に融資依頼だしましたね。嘘言ってもわかります。コンピューターに出てますから。」
これは全くのデタラメで業者からすると、
うちみたいなところに申し込む客なんて他でも同じように申込してるだろ
という考えを応用しているだけなのである。
業者はこう迫ってくる、
「貴方の行為で申込ブラックになってしまったのでこのままでは融資出来ない。しかし、これから言うことを聞いてもらえれば融資ができるかもしれない。まず、今のブラック状態を改善する必要がある、それにはうちの会社と貴方との間に返済履歴をつくることが一番の近道だ。私の方から1万円を振り込むので今週末までに3万円を振り込んでもらいたい。そうすれば、上司に言って融資を実行できる。もちろん、3万円は利息から減らしておくので何のリスクも無い。一緒に頑張って融資を勝ち取りましょう!」
完全なる押し貸し詐欺の被害者の出来上がりである。

実話として数多くの相談者からの問い合わせにより発覚したやり方なのだが細部が若干異なることもあるので大筋で考えて、自分のケースが近いようならば熟考する必要がある。

金融ブラック履歴を消しましょう??

ブラックというのはデータに「ブラック」と記載されているわけでは無いので簡単に点けたり消したりする事はできない。
また、ネットが普及して信用情報機関の存在こそ周知になったが基本的に、キャッシング会社は与信で信用情報機関を通して情報を得ていることを開示しない。利用規約などに記載されているとはいえ、本人がほぼあずかり知らぬところで金融情報を勝手に収集、提供しているビジネスがあることを公にしたくないからである。

このことから、信用情報機関の名前を出して営業したり、ブラックなどという言葉を使っている時点で闇金と考えても間違いはない。
金融ブラックと言う言葉の持つ意味が強いため耳にすると、
「自分はもうどこからも借りられないかもしれないが、この人だったらなんとかしてくれるかもしれない」
と思ってしまうようである。
このように相手を言いなりにするため、効果的な言葉を適切なタイミングで発し心理を突く点で闇金業者のマニュアルがいかに洗練されているかがわかる。
しかし仮に、金融ブラックなる状態があったとしても履歴を消し込んだりすることはできないし、闇金は情報機関の加盟店になる資格すら持ち得ていないためデータを閲覧することも出来ないのである。

だまされないポイントと対処法

・ブラックリストは名簿一覧ではなく状態である
・申込ブラックや履歴を消しましょうといわれたら闇金と疑え
・自分でブラックだと思いこまない

業者が時間を取らせないように営業するのはある意味での洗脳行為でもあります。

 

ただ、そのテクニックがあまりにも現実離れしているためメッキが剥げるのが早く、他人に相談されることを嫌っています。

 

まず、業者から営業されたら、その場では適当に返しておきましょう。そして、そのあとすぐに友人や家族に相談をしてください。

 

たいていの場合はそれで詐欺だとわかります。

 

それでも不安がある方は、無料で法律相談を行っている司法書士、弁護士一覧にて相談先を探してみてください。

 

もう少し簡単に調べたいと思う方は国民生活センターに連絡すると良いでしょう。


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