信用をつける?闇金融が使う言葉に騙されない

追記:よほど効果があるのかこの記事を書いてからいままでほぼ全ての闇金業者がこのことばを継続して使っていることが分かってきた。これほどまでの長期間マニュアルを変更せずに闇金融が使うと言うことはそれだけ被害者が引っ掛かりやすいと言うことでもある。従って、相手が信用をつける、回復する、信用情報機関からブラックと言われている、金融庁の指示、など通常の金融会社が使わないような発言をしてきた場合は危険であると察知すること。

「信用」と言う言葉は金融業界では過去履歴と同義であると言える。その場を取り繕っても信用情報の過去履歴がボロボロではいくら申込をしても融資に至ることは無い。但し、この話は貸金業許可番号を取得した正規のキャッシング会社に関することで闇金にはあてはまらない。

◆信用は過去の履歴

闇金は信用を担保か保証人のような存在として話をする傾向が強い。先にも述べたが金融における信用とは過去の履歴なのである。未払いや延滞遅延を起こしていないか、現在までに借財を完済しているかを調べることなのである。ところが闇金は巧妙に心理戦を仕掛けることで被害者を生みだしてくる。
申込をするとこのように言われる、
「●●さんの担当をさせていただく▼▼です。僕の方では融資する準備はできているのですが上司決済がまだでそこをなんとかすればすぐにでも融資できるのです。実は●●さんとうちの間に信用が無いんで上司がOkを出さないんですよ。そこで、信用を取り付けるために1回でいいので返済履歴を作ってほしいんです。2万円融資するので今週末に4万円で返済しれくれれば直ぐに融資します。」
こういう言い方自体が不自然だと感じる相談者も多いのだが多くの方はこれが詐欺被害の入り口だと気づかずに通り過ぎてしまっている。
理由としては「信用」という言葉のイメージをすり替えられてしまっているからなのである。
信用は小手先の時間で作ったりするものではなく、今までの経緯だと言うことを巧みにすり替えて、あたかも今頑張れば信用が構築されると思わせているところが心理を突いた闇金の手口なのである。
信用が過去の履歴と薄々感じていても、
「それを言われたら何も言えない。」
という被害者の心理を突いており、
「頑張れば何とかしてくれるかもしれない。希望額を融資してもらうためなら少しの犠牲を払っても仕方が無い」
と思わせてくるのである。

◆信用はイエスかノーしか無い

本来融資とは可能か否かしか答えが無いシンプルなものなのである。しかし、闇金はここに「程度」を持ち込んできたのである。

100万円の融資が受けたいのであれば、目の前の2万円を払うことで信用ができるから融資できる、と持ちかける闇金

100万円融資受けられるのに2万円払うのは仕方の無いこと、と心理のすり替えが行われる被害者。

またギャンブル思考と言われる状態に陥ってしまうことも考慮しておかねばならない。ギャンブル思考とは、ルーレットで赤が3回連続で続いたので次は黒だ、という思い込み思考のことである。闇金に照らし合わせるのであれば、

「2万円のお金を払って自分も犠牲を払ったのだからきっと100万円は融資される」
という根拠のない結論に結びつける事である。まさに闇金業者の思うつぼである。
大事なことなので繰り返し記載するが、

「信用は現状から作り上げるのではなく、過去の履歴である」

ここを間違わなければ闇金業者の巧みな言葉回しにも騙されることは無いと信じている。

◆騙されないポイント◆

・信用をつけましょう!は闇金の常套句
・金融世界での信用はイエスかノーしかない。いまから作り上げる事はできない
・金融業界の信用とは過去の履歴である

 

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