【闇金実話】携帯電話買取詐欺に騙されてスマホの支払い地獄に陥る
相談電話に寄せられた闇金相談から明らかになってくる業者の悪質なやり口について記載していきます。
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業者名：携帯電話買取詐欺
被害内容：
急な金策にたたされた被害者さんがネットで今日中に融資可能と書かれていた闇金サイトに申込をする。すると、業者から電話がかかってきて勤務先、勤務先電話番号など聞き出され教えてしまう。前田と名乗る担当者から携帯電話で被害者あてに電話がかかる。
前田「本審査は完了して融資はいつでもできるのですが、状況が悪いので信用情報を回復する必要があります。そのためには携帯電話をローンで契約してもらうのが一番早いのでお願いします。
お近くの携帯ショップについてたら電話をして下さい、いいですね？だいたいで良いので何時ごろになるか教えてもらえますか？」
被害者は一旦、これはおかしいと気付き、話を合わせるようにして電話を切っている。その後、数度にわたり前田から電話がかかるもおかしいという疑問が払しょくできず電話に出ない事を選択している。すると、夕方に勤務先に個人名で前田をなのった電話が入り折り返し連絡になっていると同僚から伝えられる。
翌朝、改めて勤務先に前田から着信がありその場にいたため、電話に変わると明らかに不機嫌な口調で前田が話し始める。
前田「なんで電話に出ないんですか？融資いらないんですか？ちゃんと電話に出ないと困るんですけどね～。ところで今日は何時ごろに携帯ショップに行くんですか？携帯買った後、高値で買い取ってくれる業者もこちらで見つけてありますから早く行って下さい。」
とまくし立ててくるので、
被害者「あの申し訳ありませんがやっぱり、携帯を買うとかおかしいので今回は結構です。」
と伝えたところ、前田の様子が一変し、
前田「それってキャンセルってことですかねぇ？それはできませんけど？おたく自分で金借りたいと言っておいて翌日にはキャンセルって、それって営業妨害ですから！わかってますかぁ！こっちはあんたの融資ができるようにって色々と便宜を図ったのにその言いぐさってちょとナメてませんか？それならそれでいいんで会社に電話して、あんたみたいなおかしな社員抱えててイーんですか！って上司に言いますよ」
と口調が明らかに変わり恫喝行為を行ってきた。その場で電話を切れば不自然にうつるため一通り話を聞くことにしたところ前田はこう続けてくる
前田「それで買うんですか？買わないんですか？ケイタイ。買えば融資すると言ってるんですし、解約とかの手続きもこっちでするんで貴方にとって何もマイナスってないですから。どうするんですか？次の融資希望者が待ってるので早く決めてくれませんか？」
いつの間にか融資(借入)の話から携帯電話を購入する話になっていることに不信感を抱きつつも、その場を収めるため午後3時に携帯ショップに行くととりあえず約束を取り付けて電話を終了する。
午後3時、携帯ショップ前で前田に電話をかける。
前田「言われたとおりにすればすぐに済みますから。まずはアイフォン6Sを2台、IPADを1台を買いたいと伝えて手続きをして下さい。終わったらまた電話下さい。あと少しで融資できるので頑張りましょう」
おかしいと思いつつも、勤務先まで電話されている実情を考え悪化するくらいなら割が悪くても融資をうけて早く関係を断ち切った方が無難だと考え、嫌々ながらも言われたとおり端末を合計3台購入し前田に電話する。
前田「無事に買えてよかったですね、あと少しで融資ですから安心して下さい。買った携帯電話ですけど、買取業者が高値で買い取ってくれるので詳しくはそちらで聞いてください」
程なく買取業者を名乗る人物から電話がかかる。
若林「携帯買取の若林です。●●さんですね？今回はありがとうございます。いらなくなった携帯電話をお売りいただけると言うことですね。それでは買取についてご説明します。当社は全国対応の買取を行っており、今から申し上げる住所まで端末を送っていただければ後日、買取料金をお振込致します。今だと1台あたり5万円から6万円になりますのでうちより高く買ってくれるところは無いと思いますね。それと送っていただく際に、SIMカードというチップがあるんですけど、それははずして送ってください。端末だけで結構ですから。では住所ですが、東京都～」
とまくし立てるように言われ困惑した部分もあったようだが頭に電卓がでて計算をしてしまったとのこと。いわく、
（融資もあることだし、端末も高く買えってもらえるなら解約手数料払うこともできる）
宅配便を使って携帯端末を送ってから2日ほどすると若林から電話がかかる。
若林「ありがとうございます。●●さんからの携帯ですが今日確認できました。買取料金の内金として取り急ぎ3280円振り込みますので確認してください。残金は販売が確定したらすぐに振り込みますから」
これを最後に、どこからも連絡がかからなくなる。3日ほどして進捗が気になり前田に電話をすると、
知らない人物「前田は今、手が外せないので折り返しこちらからお電話するのでお待ちください。では失礼します」
とそっけなく電話を切られる。気になり、若林にも電話をかけると、
若林「あっ●●さんですね、今手続き取ってますからもう少し待って下さいね。では失礼します」
とこちらも事務的に話をされて電話を切られる。
最終の連絡から4日が経過する。
融資される気配もなく、口座を確認するも残高が増える傾向も無い。そこで改めて闇金に電話する、
前田「あ～ん、ﾝと、●●さんですよね？そんなに頻繁に電話されるとこっちも業務とか止まっちゃうんで困るんですけど。実はうちの会社、結構大変なことになっててバタバタしてるんですよ。お金の用意とかもあるんですよねぇ。アッ！●●さんの融資はちゃんとするんですけど、そんなんであまり大騒ぎされると仕事止まっちゃって、融資どんどん遅れちゃうんですけどいいんですか？困るでしょ？もう少しですからおとなしく待ってることできませんかねぇ？もしかして私のこと信用できませんか？そんなに電話かけてくるなんて」
とまくし立てるように言葉を発してくるため、嫌がらせをされることを想像してしまいその場は電話を切ってしまった。
携帯電話買取の残金も振り込まれないため若林に電話する、
若林「●●さんねー。そんなに信用できませんか？？なら携帯返品するのであと数日待って下さいよ。私たちが携帯買取したいと言ったわけではないですよね？●●さんが売りたい言うからこっちは買っただけなのにそこまでしつこいんだとこっちも、もういいやーってなっちゃいました。返品手続きするのでもう電話してこないでください。ガチャ」
こちらも半ギレで電話を切られてしまい、漠然と恐怖感がよぎり、ネットで検索をする。
ここで初めて自分が闇金被害になったと確信を得る。
相談を頂いたい時期については個人特定の材料になるため割愛させていただくが、当サイトに連絡されたため携帯電話詐欺の被害に遭われていることを伝える。
結果として、携帯通信端末3台を3280円(1093.3円/1台※割り切れないことから適当な数字で振り込みをしていることが分かる。)で売ってしまったと事実と、本人名義に端末がだれだかわからない人物の手に渡ってしまった事になる。
警察へ相談に行ったところ、
警察「お話を伺うと確かに相手が悪いには違いないが、そのまま話を解釈すると、●●さんが詐欺罪に問われる可能性が出てきてしまうんですよ。従って被害届の受理は難しいと思われます。」
と言われてしまった。その点については当サイトも把握していたので、下記の警視庁告知ページをお伝えした。
携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です！
携帯電話買取詐欺についてはこうした実話が後を絶たない。携帯電話を送る前に気づけば対策も有効手段となりえるが、携帯端末を送ってしまった後では、本人過失も問われてしまうことを忘れてはいけない。
最新のiPhoneとiPadのほかにクレジットカードまでだまし取る
記事が古くなってきたので2018年、内容を更新します。現在では「携帯契約詐欺」「携帯電話詐欺」と呼称されることが一般化しております。もちろん携帯電話買取詐欺でも通じますがこの言葉は当サイトが一番最初に使い始めた造語です。当サイトは4年以上も前からこの詐欺について警鐘を鳴らしてきました。
従ってこの詐欺においてかなりの情報を持っています。それは今でも変わりません。
この詐欺が盛り上がるのは最新のアイフォンが登場してから半年です。
なぜならアップル社の端末(詐欺対象はアイフォン、アイパッドが主です)は全世界で発売になる人気商品ですがその中でも日本の発売はアメリカに次いで早いため新商品をいち早く手にすることができる国なのです。
このため本来ならばあり得ないような買取金額でリセールビジネスが成立しており違法業者がむらがっているのです。これが携帯契約詐欺が減らない理由です。
もう1点大事なことは最新のアイフォンはとても高額になってきており全体として被害が同じでも被害金額が増えていること点が問題といえます。記事の書かれた2015年、最新のアップル社のiPhoneは高くても7万円前後です。しかし直近で発売された「iPhone Xs」は上位機種でなんと18万円前後という倍以上の値段で販売されている。購買ユーザーが一定以上いる以上リセールバリューは当時と変わらないため発売直後の買取価格は50％近くになると予想される。
すると1台当たりの買取金額はなんと9万円にも上ることになる。闇金業者にとって祭りが始まる条件は整っている。携帯電話会社あたり2台が限界と言われる個人での購入リミットを考えると最低でも18万円、最高で54万円の利益を1人からだましあげることが出来ることになる。
記事を更新している10/2現在すでに携帯電話契約詐欺の業者が増えていることが確認できております。
当サイトで何度も言っておりますが融資をするにあたり金融会社が携帯電話端末を購入させることなど絶対にあり得ませんので決して相手の話をまにうけて行動しないこと。
次に最新の携帯契約詐欺ではアイフォンだけではなくアイパッドやクレジットカードまでもだまし取ることが確認できております。
アイパッドはアイフォンよりも高額になるため被害額が100万円を超えることもある詐欺(携帯電話契約詐欺は闇金ではなく詐欺と分類されます)です。こちらもモデル末期になってきているため次世代機が出るという噂が広まっております。この噂の段階ですでに闇金業者は暗躍を開始しております。
アイパッドは年末もしくは年始辺りになるのではと予想されておりますのでそれまでは最新のアイフォンをだまし取り年末などに最新機種がでたらアイパッドを絡めてだまし取る複合的な手口が出てくることは過去の例からみても明らかです。
さらに昨今ではクレジットカードまでもだまし取り凍結される前までに商品を買いまくって逃げるという「取り込み詐欺」までくっついてる始末です。取り込み詐欺については大掛かりになるため大型の家電ショップ店員を巻き込むことがありますからだまし取ったクレジットカードを道具屋や買取屋に売ってしまっているのだといえます。
またクレジットカードが作れない多重債務者については銀行のキャッシュカードを作りだまし取る銀行口座のだまし取りも発生しております。こちらも過去最悪の詐欺と言われる手口ですから何を言われても相手に商品を渡すような行為は絶対に避け被害が発生しないようにしなければなりません。
追記：この記事を書いてからもう2年も経過が過ぎているがいまだに携帯電話をだまし取る詐欺手口は消滅するどころかその被害について拡大の一途をたどっている。昨今ではアイパッドを購入させているため被害額は当時よりもさらに増えてしまっているのが実情だ。また電話会社で買えない場合は量販店で端末を購入するように持ちかけるタイプの業者も確認されている。多義にわたる詐欺に引っ掛からないようにするには一人で行動をおこなさないことも大事である。とにかく信じることなく、迷ったら他人に訊くことである。
同様の手口や詐欺かもしれないと思ったら迷わず、法律のプロに相談してください。
無料相談を受付けしている法律の専門家一覧を下記しておきます。
