銀行口座凍結の相談について
銀行口座凍結の相談におけるガイドラインの設置
銀行口座の凍結問題に対するお問合せが大変に増えております。
銀行口座の凍結問題について無料相談を開設している法律事務所・法務事務所の紹介を行っておりますが対応が出来ないケースや無料相談を勘違いしている相談者さんがいらっしゃるようなので相談についてガイドラインを設けることいたしました。
闇金や振り込め詐欺業者に使われて銀行口座を凍結されてしまったケースを受けてもらえる法律事務所・法務事務所は本当に少ないのが現実です。
闇金問題に対して対応してもらえる事務所でも銀行口座凍結は対応外だと断られてしまうことがほとんどです。
当サイトでも知りうる限り日本で犯罪利用された銀行口座凍結問題について相談を受けてもらえる事務所は5社もありません。
このような状況では事務所がサービスの提供を停止してしまう可能性もあるのです。
当サイトとしては数少ない口座凍結問題について取り組んでいただけるこの状況を悪化させることはできないと考えます。
そこで凍結問題を扱っている法律事務所・法務事務所が対応出来ないとしているケースをあらかじめ書くことにしました。
各法律・法務事務所の一覧を作りましたので、【公式】弁護士、司法書士の連絡先一覧(先払い買取・闇金・後払い業者被害)にてご確認ください。
尚、口座凍結の被害については詐欺手口が多様化しているため、事前に国民生活センターに連絡するのも良いでしょう。
法律事務所の無料相談に電話する前によく読んでください。
銀行口座凍結の相談をお断りするケース
1.財布等を紛失した際に紛失届を出していない方
2.銀行口座を自分の意志で売ってしまった方
3.通帳、カードが手元に無い方
1.財布等を紛失した際に紛失届を出していない方
財布を紛失した際に警察と銀行に紛失届を出すのは当たり前のことです。キャッシュカードの利用停止や財布をおとしたことを警察に知らせることをしていない場合は対応は難しくなるようです。
大変に酷なことではありますが財布が紛失しお金に直結する問題が発生しているにも関わらず紛失届を出していないというのは怠惰としかいえません。
また口座を売買してしまった方の言い訳として業者が財布を紛失したと言えばよいなどとアドバイスしてくることも確認できており警察や銀行が本当のことを言っているのか犯罪者から知恵をつけられているのか区別がつかないため一切言い訳として処理されます。
銀行に紛失した口座が利用されたと主張すれば銀行側は紛失届の確認を行います。そこで紛失届が出ていなければ先のように業者に入れ知恵された可能性を疑い口座凍結に対して慎重になります。
2.銀行口座を自分の意志で売ってしまった方
銀行口座の売買は知らなかったという言い訳が通用する問題ではありません。
例えば業者がレンタルだから法律に違反していない、犯罪に使わないので問題無い、と持ちかけたとしても銀行口座は貸与も譲渡もできません。
またキャッシュカードは暗証番号が無ければ使えません。相手に暗証番号を伝える行為も銀行法では禁止しております。
本人以外が使える環境を作り出すこと自体が問題であるとの判断です。
このような場合、本人過失が大きく銀行も管理不足を理由に口座解除に応じることがなくなってきているのです。
3.通帳、カードが手元に無い方
キャッシュカードをを紛失しキチンと紛失届を提出していれば再発行手続きになるため新しいカードが手元に届きます。
これも当たり前の手続きです。しかしその手続きをしておらず手元に通帳とカードがそろっていない場合も口座売買の可能性を完全に否定することができませんので銀行側は不信感を募らせてきます。
他にもいくつかありますのでこちらでご説明します。
以前に同様の件で逮捕歴や罰金を支払ったことがある場合も口座凍結が解除されるケースことは難しいので相談をされても問題が解決する可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。
大変に残念ではありますが、上記に記載したような状況になっておられる被害者さんは法律事務所・法務事務所に相談されても銀行口座の凍結が解除されることは難しいという結論になります。
【更新】銀行口座問題ですが現状はさらに悪化しております。
それまで積極的では無いにせよ口座凍結問題について受付をしてきていた法律事務所・法務事務所がここにきて受付を停止しております。
相談者のモラルがあまりにも低下していることも原因の1つです。
とりあえず電話をするといった行為は出来るだけさけてください。
このページでも書いておりますが受けてもらえるかのガイドラインを上記しているのでまずそれをしっかりと読んでください。
そして該当している方は残念ながら電話をしても受任してもらえることはありませんので酷な言い方になりますが諦めてください。
何卒ご理解いただき真摯なご判断をお願い申し上げます。
ディスカッション
コメント一覧
迷惑メールに他の会社から断られても貸せます。メールが来ました。希望金額や住所氏名職業などを記載して送信夕方携帯に着信履歴があり折り返し電話しました。5万円貸せます。審査するので暫く待てと言われて、折り返し電話が来ました。実は貴方の口座には融資禁止が設定されています。これでは貸せません。
口座状況確認させてください。最近まで使用していた、口座のキャッシュカード3社分のカード送りくださいこちらで、口座履歴を調べます、調べるために暗証番号を教えてください。確認したらすぐに返します。
と言われるようにしました。期日になってもカード送られてこないまま2日後銀行2社から口座停止します
と連絡がありました。銀行に問い合わせに行きましたが土曜日でしたので窓口には誰もおらず通帳をATM
に入れたら、戻ってきませんでした。供え付のインターフォンで出てこない事を言いました。では月曜日
朝一番で窓口に印鑑と身分証明書盛ってくれば返却しますと言われて月曜日に窓口鋳込ました。奥の待ちあいしっで待たされて、30分後警察が来ました。貴方の口座が還付金詐欺のグループの口座に登録されています。と言われて初めて犯罪に使われた事を知りました。後日警察で事情聴取されました。3月23日以降口座凍結されています。僕は障害年金生活ですので振込です。年金も振り込みされず年金相談所に行きました。担当者に全て話しました。こうゆうケースは今まであっかつた事ないので、一応年金受取変更届けだしました。未だ届いていません。
闇金相談ブログ員です。名前の一部を伏字にして変更させていただきました。銀行口座を他人に渡す行為自体が過失責任を問われるため知らなかった、騙されたで処理される問題は無くなってきております。
すでに使われてしまった口座は犯罪に使われた事実があるため警察の判断に任せるしかありません。もし警察から預金保険機構にデータをあげている場合、相手に渡していない口座までも凍結される可能性が出てきます。
警察にヤミ金グループの情報を提供し、連絡先などを全て伝え、状況を話すしかありません。銀行については口座凍結に対しての意義申し立てが出来るのですが自信が犯罪グループに口座を貸与、譲渡しているというのが先方の見解になるためご本人さんがいくら主張しても難しいかもしれません。
こうした問題は弁護士事務所を介入させるなどして法的な書類をもとに対応していくしかありません。
しかし、過失責任の問題があるため法律事務所も受けていただけるところがほとんどないのが実情です。法テラスに連絡をしてみて無料相談を受けてもらえるようであればそこで法律事務所の紹介をしてもらえるか等を確認してください。
銀行口座の凍結問題についてはセーフネットが無いため、騙された被害者の救済が全くできないという最大のデメリットが存在しているのです
はじめまして。
金融機関の窓口で10年ほど仕事をしています。
今まで自分の顧客で凍結となった人はいないので、実際に凍結された場合どのようになるのか、本当のことを知りたいと思い、こちらのブログにめぐりあいました。
窓口で働いていて思うのですが、特に年配の方の場合、口座は本人以外に勝手にあげたりもらったりしてはいけない、という意識が低いように感じます。昔から日本では、財産は個々人というより家単位で管理されていましたよね。
例えばサザエさんでいえば、「一家全員の資産を波平さんの名前の通帳に入れておき、実際に窓口へおろしに来るのはいつもフネさん、そしてサザエさんたちには内緒で、いつか成長した時のために200万円の定期をタラちゃん名義で作ってあげた」・・・みたいなことを長年してきました。
ここ数年になって、本人確認の法律が厳しくなったわけですが、長年に渡ってこのような家単位の管理に慣れた方から、
「今までずっと私が主人のを管理してきたのよ!?」
と言われて逆ギレされることもあります。いくら今までしていても、法律が変わったらしてはいけなくなるのですが、それがわからないんです。
このように、いくら妻といえどホイホイ通帳や印鑑といった重要書類を渡してしまうのが常態化しているご主人、それを平気で受け取って使っていて行員に指摘されると逆ギレする奥さん、というのでは、いくら相談員さんが必死で「口座を渡してはいけない!」といったところで、焼け石に水、それどころかおそらくさらに逆ギレして、
「今までずっと管理してきたのに!」
と、もっと意固地になることだろうと思います。
残念ながらこれがこういう人たちの常識であって、忠告や指摘をする私たち窓口職員こそ、うるさく人の家の管理に口出しするとみなされて、実際このあいだも怒られました。
甘い気持ちでいる被害者予備軍どころか、甘い気持ちですらなく、「当然の権利」だと思っているようで、そもそも何が悪いのか説明も聞かないです。いつか業者の甘い言葉に騙されても仕方ないです。このような「被害者」から相談されるここのブログの相談員さん、そして警察の方も、本当に大変だと思います。いつも頭が下がります。
いつも窓口で、ここが詐欺被害者の最後の砦だと思って頑張っていますけれど、当の被害者が砦を突破しようとするのですから、やるせないです。
貴重なご投稿ありがとうございます。たしかに過去の歴史から鑑みれば日本は個ではなく家で物事がすすむ慣習を持った国であると言えます。しかしそれとて時代と共に変化しているわけです。それより以前は村単位、国単位という時代があったわけです。時代が変化している以上、それに合わせるのはある意味でそこで暮らす人間の義務であるという考え方を持たなければならないと考えております。
当サイトを運営していると「高齢者はネットを使いこなせないから情報弱者」というのは言い訳にしか過ぎないと思うことが多々あります。
高齢者でもアイフォン、アイパッドを使っている方も大勢おられますし若い方でもパソコンアレルギーが・・という方もおられます。大事なことはその方に「学ぶ意識」があるかということだと思っております。
当初よりわたしたちは、
「詐欺は騙す人間よりも騙される人間の知識レベルが低いから成立する犯罪」
というスタンスを貫いてきておりますがご指摘のように騙される人間に危機意識が無い以上、どうにもならないケースは発生します。そして問題なのは
「謝ればなんとかなる」
「次からはなんとかする」
というリセット思考が思いのほか浸透している点です。金融業界に限らず日本全体において一度の失敗が履歴としていつまでも残る時代になりやり直しが出来ない時代になっていることを認識し熟慮しなければならないと感じます。もはや時代は
あやまってすむなら警察はいらない
を超えて、
知らないことは罪
というところまで来ているのだと思います。それほどまでに詐欺という犯罪が高度化してしまい、警察にまるなげすれば何とかしてくれる、銀行に泣きつけば何とかしてくれる時限を超えてしまったのだと思います。
文末に書かれている窓口が最後の砦というのは本当にそう思います。詐欺師はそこを突破させるために日々、マニュアルを進化させてきているからです。やっていることは異なれども私たちの活動も最後の砦であると思っています。私たちは情報を扱います、それは「知識」という人間の最大の武器です。
多くの被害者の方から投稿、相談される被害相談から最先端の詐欺の動向を知り、いちはやくその情報をブログでアップすることで危険告知をすることで被害を未然に防げると思っています。
現在の詐欺は小説や漫画よりもさらにドラスティックです。それだけに手口を公開することは人々の耳目を引きやすく心に残りやすいのです。小さな活動からもしれませんが情報を公開することで「知識」が増えれば被害者自身が砦を突破するような事態は減少すると信じて活動を続けるだけです。
ご返信ありがとうございます。
高齢者でネットがないからといって、必ずしも情報弱者というわけじゃないのですよね。逆に、若くてネットをできる環境であっても、適切に使いこなせなければ意味がないわけで、結局は本人に学ぶ意志があるかどうかという問題ですから、高齢でネットがなくても勉強はできますものね。
あるおばあちゃんは、窓口で私が口座は原則的に本人以外は扱えないこと、法律が厳格に改正されたことについてお話したら、
「じゃあ私に万一のことがあったら、息子たちはどうしたらいいかしら?」
と考えて、法律を守りつつ入院費などの支払いをする方法についてお伝えすることができました。高齢で、もう80歳を過ぎていますし、ネットもスマホもないですが、こういう人は情報弱者にはなりませんよね。
しかしあるおばさんは、せっかくこちらが法律について丁寧に説明しても「まあ、うるさいのね!」と、まるで自分が意地悪されているかのように説明を遮って、「それは問題なのでこうしてほしい」と言っても、「今までずっと私はこうやってきたのよ!」と逆ギレ。結局説明は全く聞かずに、やりたいことだけやって、これでは実際に被害者になっても、口座の管理不足ということになってしまいます。まだ高齢でもなく、スマホを持っていても、情報弱者といえるでしょうね。
なまじこれまで逆ギレが有効な手段であったためでしょう。このサイト様の2017年2月2日の記事にある実話例のような感じで、感情的に怒ればなんとかなることが、実際、今までは結構あったようです。
相談員さんが指摘する、「謝ればなんとかなる」という考え方も、まあおそらく10年ほど前であれば、特にうちのような田舎の小さな窓口だったら、ある程度何とかなってしまった面もあるようです。
職員として言わせてもらうと、自分の意志で口座を売った人が、凍結を解除する、またもう一回口座をもつ、というのはほとんど無理です。紛失等、管理不足が原因であっても、無傷で何事もなく再発行できるかといったら、やはり難しいです。
ちょっとした被害で済むのなら、むしろ一回痛い目にあったほうがその人のため、とも言えるでしょうが、口座に関しては一発アウトの確率のほうが格段に高いです。
もし軽い気持ちでそんな真似をしている人がいたら、それは絶対に軽い気持ちでやることではない、と知ってほしいです。口座を人に渡すのは、うまくいってもいかなくても乗組員である自分は確実に助からない特攻攻撃のようなもの、そこまでして犯罪組織のために尽くしたいのか、よく考えてほしいです。
コメントありがとうございます、全くご指摘の通りであると思われます。特に後半に書かれている点については今後も厳しくなる一方だと思います。自分の意志で口座を売却したケースは論外だとしても、紛失に対して警察と銀行に紛失届などしかるべき対応をせずに逆ギレしてどうにかなる時代は過ぎ去ったと言えます。キャッシュカードの暗証番号を紙に書いて同じ財布に入れ紛失した後、悪用されたのでなんとかしたい。という相談も多いのですが現在では明らかに管理不足を問われますし犯罪利用された時点でおっしゃる通り一発アウトになってしまうのです。何のための暗証番号だ、管理不行き届き以前に犯罪協力の意志があったのではないか?と言うことになるわけです。ところが本人に管理不足の認識が無いことが多いのです。
昨年の口座買取業者の摘発から他人名義の銀行口座のヤミ取引価格が高騰していると言われております。携帯電話や商品の買取詐欺を行っていたグループが一斉に銀行口座のだまし取りに移行しているのではと思うほど今年は口座のだまし取り被害が急増しております。この流れは今後も変わる気配を見せません。そしてなぜか犯罪グループはどこに銀行のカードが止まりにくいということまで知っているのです。そのような動きの速い犯罪グループに対応するには個人個人の意識を高めるしかないと考えます。
人のものを盗めば罰せられる
これと同じほどに人の意識が高まるまで注意喚起をしていくしかないとおもい日々更新を続けております。
口座凍結リストとは一般の人も見られますか。
他の銀行で口座を作れましたがキャッシュカードはまだ届いてません。