闇金から電話がかかったら
闇金と知らずにお金が借りられると信じて申し込みをしてしまった被害者さん向けにご自身で出来る対策方法を書いておこうと思います。
意味するところは相手に、「自分は金融に関する知識がありますよ、だからひっかかりませんよ」と理解させることあります。
現在の闇金業者は知識の無い被害者をいかにスピード早く詐欺に取り込むかに掛かっております。従って言い方は悪いですが情弱者をターゲットにしたがる傾向があります。逆に言えば情報を持っていたり、調べたり、知人にすぐに聞くようなタイプは面倒なので後回しにしたり相手にしないことがあります。
相手にとってアナタがそういった面倒な客と認識されることで闇金側からお引き取りいただくように仕向けるのが今回の記事の本質です。
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闇金に質問をする
これは闇金に限ったことではなくこれから先、申し込みをした全ての業者に対して行うべきことであると考えます。具体的には折り返し電話をかけてきた担当者に対して自分が働いている会社情報を質問します。相手が嫌がりそうな質問や一般的には常識でも彼らにはわからないような質問と思えるものを下記します。所在地以外はどれも闇金がホームページ上で書きたがらないのであえて質問することで相手の本性をひきだすことができる可能性があります。
・固定電話の番号
・貸金業登録番号
・所在地
・固定電話の番号をきく
固定電話の番号は相手が携帯電話や非通知でかけてきた場合だけではなくサイト上に固定電話の番号が無ければ必ず訊くようにしてください。そしてその際、固定電話が故障しているとか電話の取り換えを行っているので携帯電話になるといった陳腐な発言をされた場合は「闇金」であると考えて間違いりません。またサイト上の番号とかけてきた番号が異なる場合も注意してください。
・貸金業登録番号をきく
申し込みの後にサイトをもう一度確認してください。もし貸金業登録番号が無いようならその時点で違法業者であると断定して間違いではないと思います。しかしながらすでに相手とやり取りをしている場合は意図的に相手に番号を尋ねることが大切になります。
その際、担当者を名乗る人物が番号を答えられなかったり言い訳をするようならばそれは出資法違反の闇金であると判断できますのでその場では何も言わず相手の意見を聞いたフリをしてそのまま警察へ相談することです。業者が使う言い訳で実際に合った事例を下記します。
「現在更新時期が来ているので一時的に番号をサイトに載せていない」
「サイトの更新の時にうっかり消してしまったようなのですぐに元に戻るので安心してください」
「支店と本店で番号が違うので大丈夫です」
いずれにしても番号を言えないということならばその時点で相手を疑って間違いありません。
・所在地をきく
闇金がホームページに書く所在地はデタラメであることがほとんどです。そこに業者が存在することはありえません。もし正直にそこで営業していれば警察に捕まってしまうからです。
そこでこんな質問をします。
「友人から闇金の可能性があると言われたので担当者さんあてに配送確認のハガキを送りたいのですが会社住所と担当さんのフルネームと会社名をもう一回教えてもらえませんか?」
担当者から逆に質問を返されるようであればその時点で闇金若しくは詐欺サイトであるとわかります。例えばこのような事例がありました。
「そんなことしなくてもウチは正規の業者なので大丈夫ですよ、早く○○さんに融資したいので話を先に進めましょう(話のすり替え)」
「ウチをうたがってるんですか?それならそれで全然かまいませんよ(逆ギレ話法)」
「イタズラですか?それならこっちにも考えがありますから。弁護士に言って損害賠償しますよ(法律用語をつかった脅迫)」
どのよう理由あろうとも、相手が正確な所在地を言えなかったり教え無かったり、質問に対して質問で返したり、態度が急変した場合は闇金と考えて間違いありません。
第三者に相手の要望を確認する
相手が話巧者だったりする場合、この手の質問にキチンと返答してきたり、被害者さんが暗示にかかってしまって相手を信じてしまうこともあるかと思います。そのような時が一番危険です。
闇金の手口、手法は大きくわけると下記の3つになります。どれにも共通していることは相手が融資前に必ず被害者に対して「要求」をしてくるという点です。
・携帯電話をだまし取る
・銀行口座をだまし取る
・おしがし詐欺
・携帯電話をだまし取る
融資をしたいけれどもアナタの信用情報が芳しくないのでこのままでは融資出来ない。だから携帯電話を購入して信用情報を更新する作業が必要だ。
異口同音でこのような発言をしてきたらそれはもう詐欺で間違いありません。しかしあからさまにその要求に対して返答すると相手は逆ギレしたり会社に電話するなど脅しをしてきますのでこのように答えましょう。
「話はわかりましたがそのような融資方法は初めてなのでちょっと確認させてください。知人に携帯電話ショップで働いている方がいるので一旦聞いてみてからお返事させてください」
担当者はそのようなことをされれば詐欺行為だとバレてしまいますから必死に抵抗してきます。また抵抗するような発言が出た時点で闇金と判断し場合によっては強い言葉でまくし立ててきますが折れずに確認するまでは何もしませんとしっかりと返答することが大切です。
相手に知識と確認が入ることをしっかりと理解させることで自分は業者にとって損な客になったことを理解してもらうためです。
・銀行口座をだまし取る
こちらは被害者さんのその後の人生が180度変わるほどに厄介な問題になりますので絶対にキャッシュカードを渡したり、口座の暗証番号を相手に教えてはいけません。その上で相手に対してはしっかりと発言をしてやはり面倒な客として認識してもらうようにしましょう。
「おっしゃることはわかりますがキャッシュカードを他人に渡すことは違法だと聞いています。どのような理由があってもしてはいけないと言われているので申し訳ありませんがお世話になっている銀行に確認をさせていただいてから回答します」
場合によっては警察に知人がいるのでそちらで確認をする。といった発言をしても問題ありません。大事なことは相手に対して明らかに疑っているだけではなく第三者に確認をするまでは何もしませんと言うことをハッキリと理解してもらうことが大切です。
・おしがし詐欺
こちらも現在、被害者の銀行口座が凍結される等の被害が多発しているため相手に銀行口座を教えるのは大変に危険な行為であることを認識し対応してください。おしがし詐欺の場合、相手は履歴を作るとか信用を作ると言って小額のお金を振り込もうとしてきますがそのような場合にはこのように回答します。
「満額借りられないのであればちょっと考えさせて下さい。小額のお金が振り込まれる詐欺があるということを訊いたのでお世話になっている銀行に確認をしてみます。それまでは口座を教えることは控えさせてください」
この場合も他人から知恵が入ることを嫌っている闇金業者は逆ギレしたりその場で何とかしようと言葉巧みに発言をしてきます。
「今日だけなんですよ?いいんですか?融資受けられなくても(焦らせる)」
「ウチは○○さんの為を思って頑張ってるのに疑うんならもうこの話はいいです(逆ギレ)」
ただ何を言われても銀行口座は第三者に確認をするまでは教えないという強い意志を明確化することで相手に
「ちっ、面どくせー、これはもう駄目だな」
思わせることが大切なのです。
無料の被害相談ダイヤルに電話
最後にもう1つ。自身である程度の防御策を張ることはできます。第三者に訊いたり、確認するまでは絶対に相手の要求を受け入れないという強い意志があれば相手はその点については考慮してきます。
しかしそれだけでは相手も売上が上がりませんから無茶をしてくる確率も上がるのです。そのため非道な業者に対応するために同時進行で専門家の知識と知恵を借りておく必要があるわけです。
闇金の手口はここ10年ほど大筋は大きく変わってはいません。従って対策を立てている法律事務所の対策もかなり有効性が出てきているのです。また闇金問題を取り扱っている事務所の多くはこうした被害者に対して無料の被害相談ダイヤルを持っています。
使えるものはなんでも使うことが大切なのです。
相手が本気になればアナタの会社に電話をかけてきて怒鳴り散らすなどの行為をしてくることだってあるのです。そうなってしまった後に対策を立てても対応が後手に回り社内の雰囲気は悪くなってしまいます。また一度失ってしまった信用は二度と戻りません。
そこで担当者がまだ「こいつを騙す」と思っているうちに対策を始めなければならないのです。
本来ならば相手とコンタクトをとった時点で被害が発生していると考えて対策を取らなければならないのですがまだ遅くはありません。
弁護士は電話するとお金がかかると思っている方も多いようなので無料で闇金被害について相談を受けている法律事務所の電話番号を下記しておきます。
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