【銀行口座凍結実話】落とした通帳を悪用されてしまった

被害相談の内容

数年前に通帳を落とし紛失してしまいましたが警察へ紛失届を出しませんでした、すると銀行から銀行口座を凍結しましたと事後報告で通知が届きました。
最初に凍結通知が届いてから次々に口座が使えなくなってしまい気づいたら持っている3つの口座全てが止まってしまいました。
凍結された口座について解除するということではなく、新規で口座を作るためにはどうすればよいかを知りたいです

※やるべきことをしなかったという点で過失責任が問われるでしょう。そして残念ながら過去を無かったことにして新しい口座を開設したいと言うのは現状の金融業界では通らないと思われます。

【回答】
こちらも被害者の感覚が法律とずれていると思われる典型例なので補足を入れさせていただきます。
この相談のポイントは2つ。
・紛失届を警察に出していない
・新規で口座は作れない
紛失届を警察に出していない
警察は疑っています。アナタが本当に口座を無くしたのかそれともお金目的で犯罪者に売ったのではないかと。仮に売っていなくてもそれを立証することが出来ない以上、そう思われても文句は言えないのです。性善説は詐欺の前では通じません。性悪説なのです。さらに銀行口座を悪用されていることからパスワードも相手にわかるような保存をしていたと思われています。この時点で銀行もアナタを信じることはありません。問題は刑事事件に発展しているのです。
刑事事件になっている以上、犯罪に使われた銀行口座が次から次へと出てくることは避けたいので銀行も警察も思い切った手を打ちます。それが犯罪に使われた銀行口座情報の共有です。預金保険機構にて確認することができますので該当しているかもしれないと思われ方は調べてみてください。(http://furikomesagi.dic.go.jp/)
新規で口座は作れない
すでにアナタ名義の口座が犯罪に利用されている以上、アナタは被害者ではなく犯罪者に協力した人物もしくは犯罪者として警察の捜査対象になっていると認識しなければなりません。問題が銀行口座の貸与であるならばその名義人の他の口座がまた犯罪に使われる可能性があると考えるのは当然です。
そんな中、新しい口座を作ろうとすれば警察や銀行はどのように考えるでしょうか?
当然、その新しい口座を使ってまた犯罪に使われるかのしれないと思うでしょう。従って、警察は問題のあった口座について銀行側に犯罪抑止の意味を込めた情報提供を行います。それが預金保険機構への情報提供なのです。
このリストは全銀行が共有するリストです。これこそがブラックリストと言っても過言ではありません。従いまして過去に犯罪に使われた人物の銀行口座名義は銀行全てが共有していると考え無ければなりません。
現時点ではいくつかの例外があるだけでほぼ全ての方が新規で銀行口座を作ることができなくなっております。


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