内容証明を送る?闇金融が使う言葉に騙されない

闇金業者が良く使う言い方

このころは恐怖感を演出するため法的な用語で一般的に知られている内容証明ということばを発していたようだが昨今ではその手口も見透かされてきており業者も面と向かって内容証明郵便を送るとは言わなくなってきている。代わりに非合法組織の名前や人物名を挙げて裏社会が狙っているかのような発言をしてくるといった被害相談が多くなっている。

闇金業者が追い込み行為をする際によく使う言葉がある。今回は言葉自体の持つイメージを逆手に取る闇金の言葉使いについて解説をしていく。

闇金がいう取立発言、イタズラは許さない

申込後、担当から電話がかかってきた時の話しぶりを聞いてオカシイと感じる相談者の数は案外に多い。当サイトに寄せられる相談件数の1/2弱は初回の電話で小さな疑問を持っている方々である。
この方々は闇金に騙される前に頭が危険信号を出しているため、キャンセルを申し出て業者との関係を断ち切る動きをしているのが特徴である。ネット社会が定着して久しい折、相談者が事前にネットで業者のことを調べる傾向にあるのは本当にうれしいことである。しかし、業者はこうした世の中の動きに敏感に反応し、マニュアルを刷新してきたのである。具体例をもとに説明していく。
ある被害者から相談を受けたときのことである。申込をした後、調べてみると申込をしたサイトが闇金であると書かれたブログやサイトが複数見つかった。そのため、被害者は関係を断ちきるべく業者からの初回電話でキャンセルを申し出た。すると担当を名乗る人物が以下のような切り出しをしてきた、

「申込んですぐにキャンセルですか?それってイタズラってことですよね?こっちはなんとかあなたの力になれないかと仮審査の段階から上司に色々と便宜を図ってもらてやっと電話出来たと言うのに。これは明確な営業妨害なんでうちとしてもこのまま引き下がる事はしませんから。顧問弁護士に相談してあなたの会社に内容証明送るんで覚悟しておいてください。こんな事許せませんから。」
この時点で業者は感情的にはなっておらず淡々と説明をしてきている。文末に弁護士と言う言葉と内容証明という聞きなれない言葉を混ぜ込む事で言葉の持つイメージを逆手に取っているのである。普通に生活をしていれば弁護士が介入することなど希有であるし、内容証明郵便が届くことなどおよそありえない。しかし、言葉だけは知っているので漠然とした不安感、恐怖感が身体を突き抜けてくる。これこそが闇金が狙っている心理戦なのである。

闇金の言う内容証明を送りますからはウソである

昨今の闇金が好んで使っており一気に知名度が上がった言葉である。人生が変わってしまうかのような錯覚を呼ぶ言葉にも思えるかもしれないが、そのような事は無い。

・内容証明って何?
まずこの言葉の意味を知りましょう。内容証明とは郵便局が差出日付、差出人、宛先、文書の内容を証明してくる特殊な郵便物のことなのです。ウィキペディアにとてもわかりやすい解説があったので引用します。

【内容証明とは、「この手紙をいつ、誰に、この内容であなたが出しました」ということを国の業務委託を受けた日本郵便が証明するものであり、実はそれ以上の法的な効力が無いため、法律家の間では「ただのお手紙」と言われることが多い】
詳しくは以下を参照してみてください。
内容証明 – Wikipedia

つまり、内容証明が届いたからと言って何も怖がることは無いのである、単なる郵便局の手紙だと思えばよいのである。加えるならば根本的に闇金が内容証明を送ることは出来ないと言える。
なぜか?それは現代の闇金業者の営業スタイルに関係がある。

内容証明は差出人と差出日付など身分を明らかにしなければ送ることが出来ない郵便物だからである。

闇金業者は自分たちの行為が詐欺罪など刑事罰に問われる可能性があることを十二分に知っているのである。従って捕まらないようにあらゆる手段を講じてくる。
たとえば、使っている電話は名義人が私設電話屋であったり、トバシと呼ばれる携帯電話を使ってくる。ホームページにしても同様である。自分たちでドメインやサーバを借りることはせず、懇意にしている広告代理店や制作会社の名義でサイトを制作させているのである。活動拠点についても同様で、自分たちの名義で部屋を借りることはせず、浮浪者や素性の明らかでない人物の名義を使って部屋を借りている。最近では部屋を借りることすらせず車の中で移動しながら営業電話をかけたり、昼間使われていないスナックやバーなど飲食店を転々としながら営業をしているのである。

そこまでするのは「捕まらないため」なのである。神経質とも言えるほど自分たちの身分を隠している闇金業者が、内容証明を出すため郵便局に差し出し人として身分を明らかにするでしょうか?

これが内容証明が送られる可能性は限りなく低いと言う根拠である。

◆ポイント◆
・闇金が内容証明を送ると言うのは可能性としては低い
・内容証明とは単なる郵便物でしかない

内容証明を送るなどと言って脅してくる闇金サイトがこちら
「ライフコーポレーション」は闇金
「アリウス」は闇金

内容証明はそれ自体なんの効力も無い

最後にこの点を説明しておきたい。世間やテレビ、マスコミなどが内容証明をさも裁判や何か重大な証拠のように報道しているため勘違いをしている方も多くいるためこの場を借りて説明をすることにした。

内容証明とは郵便局が配達したことを証明する郵便のことである。もちろん書き方など書式はしっかりとあるのだが受け取った人物に何か不利益が発生するようなものではない。もし内容証明郵便が来るようなことがあったら受け取りを拒否すればよい。もちろん身に覚えが無いという場合に限ってではあるが。

ではなぜそれほどまでに内容証明郵便なるものが一般的に恐ろしい郵便のように言われるか?

それは内容証明郵便を送るということは送られた相手が送った相手の意志、主張を確認した事を証明するからである。つまり、送られた相手は送った相手の言いたい事を知っているということになるのである。

一般的に言えば内容証明がおくられた後、裁判に発展することが多いので内容証明はなんかヤバいというイメージがあるのである。しかしその優美ん自体には何の効力も無いため恐れる必要はない。

そして繰り返し言うが闇金が内容証明郵便を送りつけるようなことは昔も今も無い。

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