【事件を読む】闇金業者摘発、法定金利の最大150倍で貸し付け

先日ご報告した闇金業者逮捕のニュース記事と同じなのですが要所の数字が異なる記事が見つかりました。
こちらの記事では闇金が銀行口座売買までさせていたことが書かれております。

振り込み額は1億8000万円以上

先日の記事では利益が8000万円と書かれておりましたが、こちらでは売り上げが2億円近くもあったことを報告しております。

記事にはレンタル携帯電話を使った詐欺行為だけでなく、お金を払えない被害者に対して銀行口座をつくらせていた実態がかかれております。

現在、闇金被害者の問い合わせで特に多くなっている内容に銀行口座を作れと脅されたという相談があります。
すでにこのサイトで何度も危険勧告をしているので分かっている方も多いと思いますが銀行口座は転売はもちろん、家族間であっても原則貸与などはできません。

他人名義に銀行口座を所有する事はそれだけで違法になる可能性が高いということなのです。ヤミ金業者はトバシと呼ばれる他人名義の銀行口座を使うことで自分たちの足取りを警察に追われないようにしてきます。

ヤミ金被害者に対して、取立行為を止めてほしければ銀行口座情報をよこせと迫ってくるのは高いお金を出して銀行口座を買わなくても自分たちで調達するようになったグループが出てきたことを示唆しております。
一昨年あたりからこうしたグループが出てきているのは把握していたのですが、顕著化してきたのは昨年夏以降だと言えます。

銀行がトバシ口座に対しての対処を厳しくしたこともあり、闇取引で口座の売買価格が上がったことが直接的な原因ではないでしょうか。これに合わせて銀行口座を買い取るようなサイトなども出てきております。

検索エンジンで
「口座 買取」
などと打ち込みをしてみると、違法行為を分かっていながらサイトで売買顧客を求めるサイトを見つけることができます。銀行口座は転売も貸与もましては買うことも違法行為です。詐欺罪など重い刑罰の対象になるだけでなく、自分名義の口座が汚れてしまえば二度と、銀行で口座が作れないという大きなリスクすらもあるのです。

こうした情報は犯罪抑止を目的とした弁護士サイトやブログなどで簡単に確認する子ができるため今では、銀行口座を売るのはカンタンバイトや裏バイトなどと軽く考えず犯罪行為であると理解している方が多くなってきております。

ヤミ金業者は銀行口座を恒常的に仕入れる必要があるため一定以上のニーズがあります。しかし、銀行口座売買の危険性が普遍化してくると口座を売る人間も少なくなり、安定供給が出来ない事態が発生してきたのです。
こうなると経済原理により価格高騰が生じ、ヤミ金業者からすれば経費が上がり利益が薄くなる状態が発生したわけです。

逮捕されたヤミ金業者はこういう背景を持っていたからこそ、闇金行為だけなく銀行口座の買取なども行っていたのだと言えます。
先日の記事では明らかにされておりませんでしたが、銀行口座の作成指示が立証されるとなると出資法違反だけでなく、詐欺罪、詐欺ほう助などの罪にも問われ、再逮捕になることも考えられます。

こうなると刑期はどんどんと長くなります。飲酒運転も罰則が厳しくなることで世間の風潮もかわってきました。詐欺も罰則がさらに厳しくなることで割に合わない犯罪だとなれば絶対的な被害数も減ってくるのではないでしょうか

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