ついに銀行口座のだまし取りで逮捕者でる
やっとです。遅きに失するとことではありませんがやっとマスコミや警察が最新の闇金手口について結果を出してくれました。
当サイトではずっと以前から今年は「銀行口座のだまし取り」が大問題になると言ってきました。それは当サイトへ寄せられる被害相談の電話から明らかに銀行口座をだまし取る手口が増えていたことから極めて現実性の高い予測として危険告知をしてきました。
そして今月に入りついに逮捕者が出たニュースが報道されました。
どのニュースも「闇金」としての扱いではありません。
キャッシュカードのだまし取りは闇金ではなく詐欺
詐欺として扱っております。全くその通りなのです。現代の闇金業者は現金を貸し出して高利を貪るという従来の高利貸ではなく、商品をだまし取り転売することで利益を上げているからそれも当然とい追えば当然です。
携帯電話をだまし取る以前は、テレビやビデオカメラなど買取率の高い商品、新幹線のチケットといった買取率が良くかさばらないものが詐欺の対象でした。
ところがチケット販売業者に対する締め付けが厳しくなってきたことやスマホ、特にI-PHONEの人気により携帯電話端末自体が買取対象になってしまいました。アイパッドが登場してからはさらに過熱傾向です。
ここ5年ほどはまさに携帯電話買取詐欺の天下ではないでしょうか。そして今もその流れは代わりません。業者はだまし取った携帯電話を買取専用の裏業者に転売し現金を受け取ります。従って、金融サイトを作っても借りれたという被害者が存在しないというおかしな事態が発生するのです。
そして昨年の終わりあたりから登場したのが「キャッシュjカードのだまし取り」です。
これは携帯電話買取から派生したのだと当初思っておりましたがどうも裏社会における飛ばし銀行口座の高騰からいろんな怪しい業者が入りこんできたというのが実態のようです。
当初は銀行の口座を預かるとか、要らない口座を買取りますといった業者が主流だったようです。実際に口座を売ってしまった人に対して幾らかの現金を振り込んでいた業者も存在しておりました。しかしそうした違法な口座買取業者が昨年夏、一斉に検挙されました。口座買取サイトは違法として摘発対象になった瞬間です。
これで銀行口座被害は減少するかと思われましたがそうはなりませんでした。その後に、闇金業者が自分たちで手口を変えキャッシュカードをだまし取ることを専門にした部隊が登場したのです。
それまでの携帯電話だまし取りサイトと同様、金融サイトを作り広告宣伝して融資希望者を集めます。そしてその後、まるで融資が出来るかのような口説き文句を発して最終的にこのような発言をして落とします。
闇金業者:「信用情報機関からブラック扱いになっている(融資不可となっている)のでこのまま融資をすると金融庁から免許取り上げになってしまうのでどこも貸せないんです。でも大丈夫です。ウチの独自審査で融資はできます。」
少しでも金融について知識を持っている方ならこれがどれだけ滑稽でおかしな話か理解出来ると思いますが、耳元で囁くように融資ができます、と言われてしまうと多重債務の方やお金にひっ迫している方は魔法にかかってしまうのです。後で考えれば何から何までおかしいのに何故あの時は業者の口車に乗せられてしまったんだろうか?と首をかしげる被害者がとても多いのです。
続けさまに彼ら業者はこういいます。
闇金業者:「ウチの独自審査は「預入融資」と言ってお客さんのキャッシュカードを預からせてもらってそこにお客さんの名前で預け入れをするんです。返済するときは通帳を使って預け入れをしてもらうんです。だから金融庁にも目をつけられずに安心して融資が受けられるのです。
ご理解いただけましたらキャッシュカードの確認をするのいまから申し上げる住所にキャッシュカードを送ってください。その後口座の確認をしますので暗証番号を教えてください。」
手口の大筋はこのような流れになります。銀行や警察で何度も言っていますが銀行の職員や警察、さらにはキャッシング会社等の人物が暗証番号を教えろ等ということは絶対にないのです。
そして今、この銀行口座のだまし取り詐欺がさらに進化してしまっているのです。
多様化するキャッシュカードのだまし取り
金融サイトを作って融資希望者に対してデタラメな発言をしてキャッシュカードをだまし取りその他人名義の口座を犯罪グループに転売する子尾で利益を上げているのが「闇金型トバシ口座詐欺」と名付けるのであれば昨今に登場したのは「オレオレ型口座詐欺」ともいえる詐欺が登場したのです。
闇金グループは自分たちで使うための口座と転売することで利益を上げるためキャッシュカードをだまし取ります。しかしここに来てオレオレ詐欺グループがキャッシュカードをだまし取る詐欺に参加してきたのです。
その手口は劇場型でありかなり悪質性が強いものです。彼らが狙っているのは飛ばしの銀行口座ではなく、だまし取ったキャッシュカードに入った現金そのものだったのです。
この点が大きく異なるところです。闇金型はキャッシュカードを転売し犯罪利用するためにだまし取りますがオレオレ型は中に入っている現金をだまし取るためにキャッシュカードを送らせているのです。そのため、手口もより巧妙でいろんな登場人物が出てきます。
オレオレ型の特徴は良くわからない「個人情報センター」といったそれっぽい名前の施設の人物であったり、警察や銀行員であったりします。特に性質が悪いのが昨今、ニュースでも報道された警察を名乗るケースです。
オレオレ:「あなたの銀行口座がオレオレ詐欺に利用されている可能性があります。このままだと逮捕される可能性もありますがあなたはオレオレ詐欺業者ですか?」
といったような恐怖感をあおるような発言をします。ここで気づけばよいのですが恐怖感にさいなまれているため冷静な判断が出来ないと判断されると二の矢、三の矢を立て続けに打ち込みさらなる恐怖感をあおります。そこで折れてしまうとキャッシュカードを取りに来る人物の登場です。
現在、オレオレ詐欺は口座を使うよりも実際に現金を受け取りに行く「受け子」スタイルが一般化しております。従って、キャッシュカードを受けておりに来るなどと発言した場合はその場では何も言わずにすぐに警察に通報しましょう。
銀行口座を守るために
このように多様化してくると言うことはこの詐欺が爆発的に広がっており犯罪者にとっておいしいビジネスになってしまっている背景があると当サイトでは考えます。そのため今後、年末にかけてさらに大きな社会問題に発展する可能性があると危惧しております。
思いもよらない手口が登場する可能性もあり得るのです。そこで最低限の知識をしっかりと身につけることでこうした詐欺から身を守る必要があります。大切なことはそれほど多くありませんので下記だけ覚えておきましょう。
・暗証番号を教えろと言われたら詐欺
・キャッシュカードを自宅まで取りに来たり公園や駅で渡せと言うのは詐欺
・預け入れ融資などというのは存在しない融資方法である
・カードのチェックという発言は詐欺
・キャッシュカードを郵送するように指示してくるのは詐欺
とにかく怪しいと思ったらすぐに警察に相談をすることです。時には弁護士事務所や司法書士事務所に相談することも大切です。
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