「ＡＢローン」は闇金です。被害から解決まで

闇金の意味と手口

同じデザインを汎用的に使っているとそのサイトを確認するだけでサイトが怪しいか否かが分かってくるようになる。しかしそれはあくまでも慢心であって事実と異なっている可能性がわずかではあるが発生する可能性を否定できない。

そこで今回もそのような誤解を生まないためにしっかりとサイトを確認する必要があると思われます。対象となるサイトはABローンである。このサイトは土日でもお構いなく営業を続けており色々な金融比較サイトにその名前を出し続けている。

そのような背景から相談件数も多くなってきているのだがまずはサイトをしっかりと確認しそのサイトが合法的な金融サイトなのかを見極めてみた。

申込フォームを最初に確認してみたのだがどうにも腑に落ちない点が確認出来た。まずは10万円以下の融資が不可能であるかのような記述である。通常の金融サイトでは顧客が借入れをしてくれることで利益を発生しているためこのような記述はしない。

闇金サイトとくにおまとめなど押し貸し詐欺を中心に展開している違法業者においてはこのような記述があるので注意しなければならない。申込フォームは典型的な闇金サイトが使っているソレと同じであることが分かってきた。最低限の情報を取得するために存在しているフォームで過去には「同時エントリー」なる個人情報を拡散させる機能をつけたフォームも存在している。

さてこのサイトはその申込フォームと極めて類似しているのである。HTMLソースを確認したところ過去の闇金が使っていたソースコードと全く同じである。つまりはコピーしてきたシロモノである。

こうなると会社概要を調べる必要が出てくる。

法人名の記載はなくサイト名のみが記載されているがこれもまた違法金融の特徴である。すぐに閉鎖するため法人登録を行わずに営業しているのである。もちろん違法行為をしているわけであるからして法人登録など出来る訳もない。結果的に適当な会社概要を作ることになる。このサイトもその流れを忠実に守っている。

次に住所を調べてみた。あまりに簡素な住所なのでgoogleMAPを使い住所検索してみたのだが検索にヒットしない。住所が存在していないのことが分かる。

存在しない住所記載する理由はその場所を管理している不動産会社から警察に対して被害届が入ると警察からサーバ会社に連絡が入りサイトが閉鎖するからである。不動産会社にしてみれば迷惑千万である。犯罪グループが勝手に自分たちの管理物件の住所を記載しているわけでその情報は当サイトのような犯罪告発サイトで拡散されるわけである。

従って今の不動産会社は管理物件の住所をまめに調べ勝手に使われているようであれば直ぐに警察やそのホームページ管理者に連絡をしてくるのである。当サイトもそのようにして闇金サイトの洗い出しをしてきた。また不動産会社と時には連携することもある。

最後に肝心な貸金業登録番号を調べてみる。

残念ながら貸金業登録番号をこのABローンのどのページからも確認することはできなかった。記載が無いということは貸金業登録番号を取得していないと同義になる。

結果としてこのサイトは

闇金

として判断する。この結果から言えることは申込をしてしまっている方は早急にこの業者との関係を断ち切る必要があるということである。さらにいえば勤務先情報を伝えてしまっているのであれば会社に嫌がらせの電話がかかってくる可能性があるため警察への被害相談、法律事務所への連絡を怠らないようにしてもらいたい。

この一連の対策行為を行わないと闇金業者はどこまでも追いかけてくることになる。その結果100万円単位の被害が発生していることはこれまでの被害相談で嫌というほど知っているのでこのコンテンツを読んでいる方は大げさだ等と思わずにしっかりと対策を取ってもらいたい。