緊急連絡先？闇金融が使う言葉に騙されない

追記：この言葉も先の信用情報の発言と同様に闇金業者特有のことば廻しであるといえる。少なくともソフト闇金サイト等ではしっかりと書かれているので目を凝らして観てもらえればと思う。消費者金融会社もしくはそれを装った違法な金融業者がわからないときはこの言葉を言われたか否かで判断してもよいだろう。

闇金業者は言葉巧みに自分たちの都合に合わせるようなトークをしてくる。緊急連絡先と言う言葉使いもその1つで実際の意図は全く別のところにある。

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◆緊急連絡先を教えてください

闇金サイトに申込をした後、初回の電話がかかってきた時に尋ねられる事があります。
受付方式などを取っている場合は女性のオペレーターなどが対応することもありその様相は多義にわたりますが概ね以下のような聞き出しを行ってきます。

1：「仮審査が通りましたことご報告いたします。さて本審査に移行する前にご確認させていただきたいことがあります。●●さんに何かあった場合の緊急連絡先をお伺いいたします。」
勤務先を教えていない場合などはここで聞かれることになります。勤務先以外の連絡先を聞き出そうとする押し貸し詐欺系や融資保証詐欺系の場合は、
実家や自宅
両親の携帯電話番号
兄弟の自宅番号と携帯電話番号
既婚者の場合は伴侶の実家番号
などを聞き出してきます。

2：「仮審査を行うにあたりいくつか確認とお聞きしなければならないので質問に答えてください。緊急連絡先についてなのですがお勤め先名と電話番号、住所を教えていただけますか？もちろん、●●さんが緊急の時に連絡をするものですから、通常はこちらが連絡することはございません。」
勤務先が必須の場合でも虚偽では無いかの確認をしてきます。

緊急連絡先と言われるとつい教えてしまいそうになるがそこには卑劣な罠が仕掛けてあり後々大問題になってしまう。

◆緊急連絡先の裏に隠れている真意

業者は一様に、
「緊急時以外は連絡しないから安心して欲しい」
となだめてくるが実際のところ、緊急連絡先とは彼らにとっての緊急連絡先なのである。つまり、業者にとって意にそぐわないような行動をした場合のいやがらせ措置として、
「嫌がらせ先の連絡先を聞かせろ」
と言うことなのである。

今の闇金融は融資を行っていないのでお金を回収できないということは無い。
聞き出した連絡先は相手を言いなりにさせるための嫌がらせ時の連絡先として記録、使われる。

◆執拗な取り立て電話のはじまり

現在、大量の被害者を生みだしている詐欺の２大手口である携帯買取契約詐欺と押し貸し詐欺どちらでも言えることだが現在闇金は自分たちの言い分を通すために嫌がらせ行為を行っている。貸した金を返さないから報復するということではないのである。その行為が有効だと思えば、聞いたその日に勤務先へ電話をかけて怒鳴り散らしてくるのである。
被害者相談を受けていると、
「1円も借りていないのに取立電話をされた」
とか
「お金借りる前に会社にバンバン電話がかかってくる」
といった相談を頂く。その度にアドバイスするようにしている。

「相手に勤務先や自宅など固定電話の連絡先を教えてしまった時点ですでに被害は発生しているのです」
闇金の手口で一番相談が多いのが、勤務先や親族などに対しての嫌がらせ行為である。それほどに今の闇金は簡単に本人以外に電話をしてくるという事実を知った上で対応しなければ大変なことになってしまいます。
それでもまだ被害者が言いなりにならないと判断すると、1日に複数の電話回線で一斉に無言電話をかけたり、電話口に出た人物に片っ端から怒声を浴びせるなどの嫌がらせをしてくるのである。中には子供の学校や幼稚園を探し当てて先生宛てに電話をかけてきたと報告されたケースもある。

勤務先に対する嫌がらせについてはもっと顕著に流れが変わってくることが分かってきた。
最初は守ってくれていた会社の上司や同僚も闇金業者の執拗な電話アタックによって早くて5日、遅くとも2週間で状況が一変し闇金では無く被害者に対して怒りの矛先を向けてきてしまうのである。
事実、クビになってしまった相談者やシフト制にもかかわらずシフト勤務のローテーションに入れてもらえず実質的な解雇になったケース、派遣社員においては派遣先から派遣元にクレームの電話がかかり、任期満了前に引き上げといった事態に発展してしまったなど数々の実話が報告されている。

こうした嫌がらせのきっかけになっているのが緊急連絡先の聞き出しなのである。