【銀行口座凍結実話】担保のはずの口座が還付金詐欺に使われた

被害相談の内容

犯罪グループの連携が本格的になってきているようです。今回は垣根を越えて悪質業者同士が利益のため手を組み始めたことがわかる記事についてお話しようと思います。

今回取りあげたニュースは闇金が手に入れた口座を還付金詐欺グループが集金用口座として利用する実態を取り上げたもの。
犯罪グループにキャッシュカード譲渡、「銀行口座」が全く使えなくなるリスク

問題となるのは例え騙されたといってもそのことが立証できなかったり、悪いと分かっていても口座を売ってしまったなどと言う場合、情状酌量がないということです。
被害相談を受けておりますと、
なんとかなるんじゃないか
という軽い気持ちで相談される場合があります。
「売ってしまった事は悪いことなので反省しているが、来月から新しい仕事に就くことになり給与の銀行が指定なので口座を新設したい。
凍結されてしまったのはイイとして、新しく銀行口座を作りたいのですけどどうしたらよいですか?」

このような相談も稀にあります。結論からすると新しく口座を作ることは現状、困難です。

記事を読んでいただくとわかると思いますが、犯罪に使われているわかれば問答無用で銀行口座は凍結されます。
そして今の犯罪者はお互いが芋づる式に逮捕されることを嫌がる傾向があるため接点を持たないようにしてます。そのため、犯罪グループと口座を売ってしまった人に接点がなくても関連性があるとして取り調べられることもあり得ると言うことです。

そもそも、銀行口座は大変にセキュリティが厳しい商品であり他人に貸したり、売ったりすることが出来ないだけでなく、他人の口座を使う目的で取得すること自体が犯罪になるのです。そして罰金も100万円以下とたいそう厳しい金額に設定されています。

以前は口座買取屋なる違法な道具屋がはびこり犯罪に使うための道具である銀行口座や携帯電話を集めていました。しかし、現在は闇金と還付金詐欺、闇金と振り込め詐欺、出会い系詐欺業者と闇金などが連携してお互いが必要な道具をお互いで売買しているようなのです。

記事では闇金が仕入れた銀行口座を使って還付金詐欺が集金を行っていることがかかれております。

まさにこの流れが今、最新の流行であると言えます。闇金サイトの中でも銀行口座をだまし取るためだけに存在している完全な詐欺サイトが紛れ込んでいる事は当サイトでも早い段階から把握しておりました。
昨年はそれほど多くの口座詐欺サイトは確認できませんでした。
しかし今年は把握しているだけでも10サイト近くが口座をだまし取るだけに存在している口座詐欺サイトであるようです。

銀行口座買取屋からの購入が値段高騰により厳しくなってきているたえ自前で集金用の口座を調達し始めているのかと思っておりましたが、販売目的で収集し始めていることを示唆するニュースであると言えます。

今後もこうした口座詐欺サイトがふえてくることが予想されますので引き続き情報の収集活動を続けていく必要があると言えます。

銀行口座の売買は思っているよりも重大な結果をもたらします。ニュース記事の文末を読んでいただくとわかりますが、例え弁護士が介入しても決してすぐに解決する問題ではないのです。

※この記事の内容を再判断し、カテゴリーを闇金実話から銀行口座凍結に移動しました。

新規口座の開設、落として悪用された口座凍結解除、闇金と関係が無いご相談についてはアドバイスをしておりません。


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