【闇金実話】個人情報が闇金に出回った

闇金とかかわってしまった相談者さんからいただくご質問についてまとめております。今回もよくある質問の1つを取り上げてみたいと思います。

闇金は見知らぬ電話番号から電話する

一度でも闇金業者とやり取りをしてしまうとその方の個人情報をまとめて名簿化されてしまいます。本当にその情熱を別のことにむけたらどんなに良いかと思いますが、闇金業者というのは驚くほど整理、洗練されております。
印刷対応の処理までしっかりとされたエクセルに顧客名簿が年月ソートだけだなく、案件情報ソート、都道府県、年齢、性別などで区分できるようにまとめられております。
今の闇金業者はスマホを中心としたサイトを構築し広告を買って集客を行っているのが大半です。しかし、それ以外にサイトを持たず電話一本でアタック営業で仕事する個人系闇金も未だに存在しているのです。

見知らぬ電話番号からの着信はこうした個人系闇金業者がほとんどです。そして彼らは闇金業者や名簿屋などからリストを購入して片っ端に電話をしているのです。

闇金問題が解決したと喜んでいたら見知らぬ番号からの着信が急激に増えて困っているといった相談が増えているのは闇金業者がそれまで売らなかった個人情報を名簿として販売をしてお金に変え始めたことと大きな関係があるのです。

ここでは当サイトがつかんだ裏で取引されている個人情報の流れを説明し危険告知とさせていただきます。

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闇金→闇金に個人情報は違法売買され融資の電話が途切れない

闇金といってもいくつかのバリエーションがあり現在主流といわれているのはサイトを作って広告代理店に集客を依頼するタイプです。こうした闇金はグループ化されていることが多く3人から5人位を1現場として複数現場を都内各所で同時展開しているようです。
手口は携帯買取詐欺と押し貸し詐欺がメインですがまれに融資保証詐欺なども行っているようです。
彼らは自分たちの現場で広告予算を振り分けられ売上を上げるために違法行為を繰り返します。ここまでは昔の闇金と代わりません。入ってきたお客がお金になるのかNG客なのかを振り分け結果をリスト化していきます。このリストこそが彼らの生命線であり、一度でも引っかかった被害者のリストを別名簿化して何度もアタックして売り上げを安定させていました。
この名簿は経費がかかっていたり細かな情報、売り上げが記載している金の卵ともいえる貴重なリストですから現場から外に出ることはありませんでした。

闇金ウシジマ君などが漫画でやっているのもこのリストによるアタックですから知っている方も多いと思います。

ところが昨今この名簿が闇金業者間で売買されているようなのです。

門外不出のはずだった名簿が出回ったことにより闇金の被害者宛てに複数の闇金から一斉に電話がかかるようになってしまったということです。

闇金業者が販売している先が電話一本で営業を続けている個人系闇金業者のようなのです。情報の精度がかなり高いため勤務先やいくら必要としているのかなど細かい情報を持っている関係上、
「お申込みいただいた件で仮審査が通りましたので融資可能です」
などと申込をしたかのような発言で電話をしてきます。しかしやっている行為は闇金ですから違法行為であり、携帯を買えば融資できるとか先に信用を作るので返済履歴を作ってもらいたいという現代闇金の典型的な手口に巻き込んできます。

闇金→名簿屋に売られると出会い系やオレオレ詐欺に転売される

個人情報保護法によりこうした商売は昭和時代ほど自由が利かなくなりました。それでも業者が暗躍しているのは事実です。
闇金が名簿屋に販売をするのはすぐに買取をするため現金化が早い点や複数の業者に販売するため1つの名簿でなんどもお金がもらえるといった点が挙げられるようです。

被害者さんの個人情報が名簿屋に出回ってしまうのは最悪であるといえます。名簿屋はお金を払ってくれるところには倫理観も無く販売をしてしまいます。
名簿屋にでまわれば永遠とその情報を販売されてしまうためその後もひっきりなしに見知らぬ番号から電話がかかりめんどうになってしまいます。

闇金→詐欺サイトに転売され競馬予想やパチンコ攻略の営業電話がかかる

これも最近になって問題になっている新しい流れです。オレオレ詐欺グループに出回ることなどもあるようですが、被害者さんからの報告をまとめていくとウチコ詐欺や競馬詐欺、副業系など楽してお金が儲かるというような詐欺グループに出回っているようです。
メールアドレスが出会い系サイトに販売され、迷惑メールが急激に増えるといった事例も報告されております。

いずれにしてもある日突然連絡がきておいしい話をされたら最大限の注意をはらうことが大切であり、そのようなおいしい話が降ってわいてくることは絶対にないと心に刻みこみましょう。

広告代理店→闇金にエクセルで被害者リストが販売されている

闇金に個人情報がでまわるルートですが最後に説明するのはサイトを作っていたり集客代行をしている広告代理店自体が名簿屋のような動きをしている件です。

昨今の闇金は自社でサイトを持つことをしていないようなのです。サイトを持てばサーバやドメインを取得しなければならずそこから警察に捜索される可能性があるため、広告代理店に丸投げするような形式が一般化してきました。

広告代理店が自分たちでサイトをつくれば詐欺に加担したことになります。そこで代理店はミラーサイトとかコピーサイトという言い訳をつくりオリジナルサイトのコピーを作って集客しているという説明をしているようです。
これは、闇金広告などを取り扱っていたあるメディア管理者から説明を受けたので精度が高い情報であるといえます。

このパターンで個人情報が取得された場合、被害者さんが申込をした後1カ月ほどして電話がかかり始めるようです。つまり、コピーサイトを作るときに広告代理店自体も個人情報を取得しており、ある程度期間をおいて販売しているということが分かります。

無料のアプリや無料サイト、アンケートは個人情報収集ツールと理解する

以前ほどでは無いにしてもこの手の個人情報収集サイト&アプリは存在しております。無料で占いをしてもらえるサイトで最初にユーザー登録名目で名前や電話番号を登録させる手口が一般的ですがアプリの場合はさらに粗っぽくなっているため無意識のうちにスマホの中を勝手に個人情報収集サーバに転送するようなアプリも存在しております。

個人情報を盗まれた後に「違法だ」と大騒ぎしたところであとのまつりなのです。業者は一度、被害者の情報を入手したらどこまでもお金に換金しようとあらゆる悪徳会社に販売します。最後はオレオレ詐欺や銀行口座をだまし取る犯罪グループに転売されます。

知らない携帯電話の番号からの着信が増えるとそれだけで精神的苦痛にさいなまれます。そしてラインなどを使って足がつかないような営業をしてきます。

安易に情報を開示しないことを心がけることが最大の防御法なのです。


まとめ
現在、こうした複数のルートで取得、販売されてしまった個人情報の流出を止めることは難しいと思われます。
角度は低いのですが、元闇金案件の取り扱いをしていた広告代理店営業マンに話を聞いたところ、弁護士介入している個人情報は販売をしていなかったと情報提供された経緯があります。
しかし、それが100%の精度を持つ情報だとは言い切れません。

結論としては弱いのですが、闇金サイトに申込をしないことが一番の防御法になります。

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